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お洒落賢者の愛用時計は「人気時計ブランドの、このモデル」だった!


ハリー・ウィンストンとF.P.ジュルヌによるオーパス1 トゥールビヨンのムーブメント
ダイヤルだけでなくムーブメントにもF.P.ジュルヌの名が記されている。

ハリー・ウィンストンとF.P.ジュルヌによるオーパス1 トゥールビヨンのデプロイヤントクラスプ
プラチナ製のケースに対してバックルはホワイトゴールド製。

 フランソワ-ポール・ジュルヌ氏は、自身の著書「偏屈のすすめ。」(幻冬舎刊)の中で、ハリー・ウィンストンとのコラボレーションについてこう記しています。

わたしは、大きな資本と組んだり、誰かの指示で仕事をすることが、どうしても性に合わない。自分自身が作りたい時計を作り、それを良いと評価してくれる顧客だけを相手に仕事がしたいのである。

– フランソワ-ポール・ジュルヌ著、「偏屈のすすめ。」より
 実際にオーパス1の後、様々なブランドからコラボレーションの依頼があったそうですが、全て断り、またこれからも行うことはないといいます。オーパス 1 トゥールビヨンは、ジュルヌ氏の初期の作品であり、今後は二度と実現されることはないコラボレーションモデルで、後のMB&Fにも通ずるようなマキシミリアン・ブッサー氏らしいデザイン・意匠をも有した希少な作品です。今回のオークションで良い結果を残すことは間違いないでしょう。

ハリー・ウィンストンとF.P.ジュルヌによるオーパス1 トゥールビヨン、化粧箱に収められている画像
 また、このピンクダイヤルを配した個体が最後に公の場に登場したのは、2006年に日本で開催されたローカルオークション。それから長らくは、日本の時計愛好家によって愛用されてきました。ターコイズダイヤルに比べてピンクダイヤルは、着けこなしやすさという観点では、劣るかもしれませんが(異論は認めます)、日本で使われた時計は、ユーズド・イン・ジャパンとオークションカタログにも明記されることがあるほど、プライスにも影響があるため、その点も気になるところです。

 このハリー・ウィンストン オーパス 1の落札予想価格は、80万〜160万香港ドル(約1120万円〜2240万円)。ロット808として、6月5日から6日に開催されるフィリップス香港ウォッチオークション XIIに出品されます。詳しくは、フィリップス公式サイトへ。

オメガ時計 アンティーク:https://www.rasin.co.jp/blog/omega/omg-atq/