世界最高峰のレースパイロット14名が、知力、体力、精神力の限りを尽くして3次元で競い合う「レッドブル・エアレース・ワールド・チャンピオンシップ」の2015シーズン第2戦が、5月16・17日に、千葉県海浜幕張にて開催されました。満を持して日本初上陸となった“世界最速のモータースポーツ”と呼ばれる同レースに、アエロバティックの第一人者と呼ばれるニコラス・イワノフが操縦桿を握る「チーム ハミルトン」が参戦。5月16日の予選レースを見事1位で通過したイワノフ選手は、激しさを増した5月17日の決勝でファイナル4に進出。ハミルトンの躍動感溢れる印象的なオレンジカラーの飛行機で果敢に幕張の空を攻め抜き、第4位で大会をフィニッシュしました。“The sky is the limit.(可能性は無限)”−ニコラス・イワノフとハミルトンは大空への情熱を胸に、更なる空の高みに向けて挑み続けます。
ニコラス・イワノフ選手のコメント
「千葉のコースは一見シンプルに見えるが、色々な飛行技術が試されるとても攻略しづらいものだった。1日目の予選レースに向けて、テストフライトで様々な戦略を試し、瞬時に変わる飛行条件を見ながら直前まで調整を図った。パネライ 時計 レディース日本初開催という記念すべきレースで予選を首位で通過できたことは、とても感慨深い。埋め尽くされた観客を目に日本の空を飛ぶのは、とてもエキサイティングでワクワクする体験だった。2日目の決勝レースではファイナル4で良いタイムが出ていただけに、G(最大荷重)の制限値オーバーで表彰台を逃したことは、本当に悔しい。決勝レースへは、予選レースを1位で通過できたことで、自信を持って臨むことができた。ラウンド・オブ・14のスタート直前に機体の不具合が見つかったが、ラウンド・オブ・8までに調整し、なんとかファイナル・ラウンドまで勝ち残ることができた。ファイナル4では、優勝に懸けて積極的に攻めた結果、G制限(10G)以上のGでDNF(DID NOT FINISH)となってしまい、とても残念だ。」
ニコラス・イワノフ(プロフィール)
1967年7月4日、フランスのコルシカ島生まれのパイロット。1990年代初頭にアエロバティックを開始し、1997年にフランスのアエロバティックチームのメンバーとなりました。以来、数々のヨーロッパやワールドチャンピオンシリーズでトップ10に入賞。フランスではパイロットの第一人者とされ、「俊敏なコルシカ島人」とも呼ばれています。2005年にハミルトンのアンバサダーに就任。ハミルトンのロゴがデザインされた飛行機で毎シーズンアエロバティックの公式大会に出場し、「オシュコシュ(アメリカ・ウィスコンシン州)」や「フリー・フライト・ショー(フランス)」、世界中を転戦する「レッドブル・エアレース」などの世界的に権威のある航空イベントにも精力的に参加。スモークオン、ループ、スナップロール、垂直上昇、白い雲のマークを残す宙返りで、地上のファンを魅了しています。
レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップとは
世界最高の飛行技術を持つレースパイロットたちが、最高時速370km、最大重力加速度10Gの中、3次元でタイムを競うFAI(国際航空連盟)が公認する世界最速のモータースポーツ・シリーズ。高速で、機動性に優れたレース専用飛行機を使用し、1機ずつペナルティを回避しながら高さ25mの空気で膨らませたパイロン(エアゲート)で構成される低空の空中コースを周回し、その飛行タイムを競います。2003年に第1回大会を開催し、2005年より世界選手権としてスタート。2010年まで毎年開催し、2011年からの休止後、3年のブランクの間に安全面やルールをさらに向上させて2014年に再開。2015年は7カ国全8ヶ所でレースを開催します。
ハミルトンとアビエーション
1892年に米国ペンシルバニア州ランカスターで創業したハミルトン。創業後間もない1919年、ワシントン〜ニューヨーク間のアメリカ初の定期航空便に採用されました。当時のパイオニア的なパイロットたちは、ハミルトンの時計やナビゲーション機器の正確性に絶大な信頼を置いていたと言われています。そして1930年代には、トランス・ワールド、イースタン、ユナイテッド、ノースウエストといった航空会社の公式時計に。さらに、アメリカ初の大陸横断便の計時用時計にもハミルトンが選ばれ、目的地への探検に同行する「副操縦士」として、その歴史的なイベントに足跡を残しました。今日もハミルトンは、世界の軍のパイロットの支援やスイス山岳救助隊「エアーツェルマット」の公式パートナー、そして世界最大の航空ショーとして知られているオシュコシュ(アメリカ)のEAAエアベンチャーをはじめとする数々の国際的な航空イベントで公式タイムキーパーを務めています。
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