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ブレゲ 、トゥールビヨンの発明日を祝う「トゥールビヨン・デイ」を4つのブティックで開催

1795年にトゥールビヨンを発明したアブラアン-ルイ・ブレゲは、その特許をフランス内務省に申請し、1801年6月26日、特許を取得した。時計製造の歴史における偉大な発明のひとつに数えられる、このトゥールビヨンの守護者を自認する現在のブレゲ社は、6月26日をトゥールビヨン・デイと称え、ブランドの記念日としている。これにあわせて日本では、直営ブティックの4店舗で、「ブレゲ トゥールビヨン・デイ」と題したプロモーションを2週間にわたって開催する。

6月26日はトゥールビヨンの記念日である


ブレゲ「マリーン トゥールビヨン エクアシオン マルシャント 5887」
永久カレンダーに連動した均時差表示を持つ、超複雑トゥールビヨン。極めて複雑だが、普段使いができるのは今のブレゲらしい。自動巻き(Cal.581DPE)。57石。2万8800振動/時。18KRG(直径43.9mm、厚さ11.75mm)。パワーリザーブ約80 時間。10気圧防水。2328万円(税抜)。
 アブラアン-ルイ・ブレゲが残した最大の遺産のひとつが、懐中時計の精度を確実に高める機構として開発されたトゥールビヨンである。これは、時計精度を司るテンプとガンギ車(調速脱進機)が重力に引っ張られることによって生じる、垂直位置での誤差を減少させるもの。調速脱進機全体をキャリッジ(かご)に入れて、1分間、4分間、あるいは6分間に1回転させることで、理論上は重力の影響をキャンセルできる、というものだった。

 時計の位置によって偏った重力が加わると規則的なテンプの運度が妨げられ、精度に影響を及ぼす。しかし、時計の位置によって精度を調整することは今もって困難である。そこでブレゲはテンプを含む調速脱進機そのものを強制的に回すことで、重力の影響をキャンセルさせようと考えたのである。ブレゲ本人の手掛けたトゥールビヨンはわずか35個。しかし、以降もブレゲはトゥールビヨンの製造を続け、現在なお、トゥールビヨンの第一人者とみなされている。

ブレゲ トゥールビヨン・デイ概要
 店頭ではトゥールビヨンコレクションの数々を取り揃え、独自の複雑機構とその魅力をスタッフが詳細に説明。また、2020年新作のトゥールビヨンもいち早く閲覧が可能だ。加えてブレゲブティック阪急うめだ本店では、6月24日(水)から7月14日(火)まで、トゥールビヨンの歴史と現代をテーマとしたブレゲのスペシャル展示を6Fウォッチ・プロモーションスペースで開催する。